2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ススキとオギ、それにヨシ (第3回) ヨシ

ススキとオギとヨシ(葦)は同じイネ科のよく似た植物です。 最終回は ヨシ(アシ)を観察します。 3者のうちヨシはいちばんゴワゴワしています。 花が咲いています。 白いブラシは雌しべの柱頭でしょう。 3者のうちヨシはもっとも水が好きです。河川や湖沼…

ススキとオギ、それにヨシ (第2回) オギ

見出し画像は矢作川河川敷のオギです(2022-11-15撮影)。 オギ オギの穂はススキの穂に比べてより白くて柔らかい傾向があります。 これは昨日ススキを見た小河川のわずかに下流に群生するオギです。 多くの人はこれをみて「河原のススキ」の唄の連想でスス…

ススキとオギ、それにヨシ (第1回) ススキ

ススキとオギとヨシ(葦)は同じイネ科のよく似た植物です。 第1回は ススキの特徴を観察します。 ススキ まずは家の近くの小河川のススキです。ずいぶん赤い穂ですが、これもススキです。穂の色では区別できません。 ススキはこのように株立ちします。 ♪ 俺…

キンモクセイ、ギンモクセイ、ヒイラギモクセイ

キンモクセイ 近所の小公園のキンモクセイ。地面に落ちて金色の絨毯になったキンモクセイの花。 キンモクセイの花は雄花ばかりなので、花全体が地面に落ち、花後の枝には何も残りません。 その代わり花は細かいけれどいっぱい付きます。雄花の特性です。 学…

西三河のイシミカワ (^^♪

イシミカワ 久しぶりに行った西三河を流れる矢作川河川敷で、イシミカワの実が色づいていました。 イシミカワはタデ科イヌタデ属のつる性一年草なのですが、花のことはあまり知りません。イシミカワをイシミカワたらしめているのはこの可愛い鮮やかな藍色の…

セイタカアワダチソウ - 筒のような総苞

名鉄本線を走る特急電車とセイタカアワダチソウ。 セイタカアワダチソウの名前の由来は、「セイタカ」が同じ属のアキノキリンソウの別名であるアワダチソウよりも草丈が高いことから。 「アワダチソウ」というのは、花後の綿毛がふわふわとしたようすを泡に…

シキミ(イリシウム)いろいろ

安城デンパークのシキミです。シキミといっても園芸品種です。 中国シキミ・ヘンリー(10月) 中国西部が原産地のシキミです。10月にこんな花が咲いていました。 ネット検索しますと、「葉に不思議な芳香のある」のが特徴のようです。 イリシウム・ランケオ…

キバナコスモスの雌しべはどこから出て来るの?

キク科キク亜科の代表、キバナコスモスです。 周囲の花弁の部分は一枚一枚が舌状花という花です。 中心のシベの部分が一つ一つが筒状花という小花の集合です。 今日はまた中心部の筒状花のシベを観察します。 ジニアなどですと周囲の舌状花と中心部の筒状花…

コセンダングサにウラナミシジミ

センダングサの仲間にたくさんのウラナミシジミが来ています。 ウラナミシジミたちは蜜を吸いに来ているのでしょうが、センダングサの花のどこに蜜はあるのでしょうか? それはともかく(えっ、蜜はどこにあるの??)・・・ ウラナミシジミは口吻を伸ばして…

オオニシキソウ - 姫ヒメリンゴ?

きのうのコミカンソウの果実はほんとミカンそっくりでしたが、きょうは姫リンゴをさらに小さくしたみたいなオオニシキソウの果実の話題です。 オオニシキソウはトウダイグサ科の植物で、属名 Euphorbia から分かるようにユーフォルビアの仲間です。ユーフォ…

コミカンソウの実が鈴なりです

自宅庭のコミカンソウの実がいい色になってきました。 コミカンソウは現在はコミカンソウ科コミカンソウ属に分類されていますが、従来の分類ではトウダイグサ科になっていました。(一部誤解があるようですが、ミカンソウ科でなく、コミカンソウ科です) コ…

ノブドウの効能

これは9月に撮ったまだ青いノブドウの果実です。 以下は10月になって撮ったノブドウの果実です。 ノブドウの果実はチャイナマーブルのようです。 だからといって、私は食べてみようとは思いません。 ノブドウの果実の色についての図鑑の説明には大きく分ける…

クルマバザクロソウ - ザクロを求めて

ザクロ クルマバザクロソウの話が本題なのですが、その前に 私の好きなザクロの果実のお話です。 ある年の10月30日、JA産直で珍しくザクロの実を売っていたので、買ってきたことがあります。 日本ではザクロはよく熟すと割れるので、店頭に並ぶことは珍しい…

アカネ科といえば

アカネ科の植物といえば何を思い浮かべられますか? 以下、最近見たアカネ科です。 アカネ 地味なつる性植物ですが、アカネ科アカネ属のザ・アカネ(The Akane ジ・アカネ?)です(^_-)-☆ 場所はきのうの「クコ」の隣です。その擁壁には展示場みたいに 何種…

咲いてみればクコだった

豊田安城自転車道の某地点に擁壁があって、前々からそこに垂れ下がっているつる性植物がどこかで見たような葉なのですが、どうしても思い出せなくって・・・ それが先日行ってみたら花が咲いていまして・・・すぐにクコの花と分かりました。 めでたし目出度…

アロエと言ってもハナアロエは

ハナアロエ ハナアロエはツルボラン(ススキノキ)科ブルビネ属の多年草です。 通常初夏に花茎を長く伸ばして、1cm程度の小さな花を咲かせます。 (ただし 今回の画像は9月30日に撮ったものです) ひとつの花は一日でしぼんでしまいますが、次々と新しい花を…

花ニラはハナニラではありません

ニラ ニラは野菜のなかでは数少ない多年草です。 ニラはユリ科ネギ属の多年草で、7月から8月になるととう立ちし、花が咲き始めます。 雄しべは 6個あり、子房は3室に分かれています。 ニラは蕾の段階で摘み取れば、おいしく食べられます。こうして食べるニラ…

このきなんの木? - マホニア篇

安城デンパークの花木園で 樹名板の無い木について 先日は「このきなんの木?」とタイトルして マサキの仲間の「ツルマサキ」を取り上げましたが、今回はこういう花を今咲かせている木についての質問です。 花はあとでじっくり観察するとして、花以外の特徴…

ときは今 - 十月桜やシキザクラ

ときは今 - 十月桜 タイトルの「ときは今」はもちろん明智光秀が本能寺の変の5日前に詠んだ連歌の発句 「ときは今 あめが下知る 五月かな」 のことです。 以下のように解釈できることから、本能寺の変を予告する歌として有名な発句です。 「とき」→ 「土岐氏…

君はセンナリホオズキを見たか?!

以前はヒロハフウリンホオズキとセンナリホオズキ(両者ともに ナス科ホオズキ属)が混同されていました。 今は区別の仕方が浸透してきて、かつてセンナリホオズキと呼ばれていたものの多くがヒロハフウリンホオズキだったことが分かってきました。 ヒロハフ…

このきなんの木?

このきなんの木? 半月ほど前のことですが、安城デンパークで今まで気が付かなかった木があるのに気が付きました。 その木に どこかで見たことがあるようなまだ青い実がなっていたのです。 果実だけトリミングしてみましたが、実の頭に柱頭の残骸が付いてい…

ジニアの筒状花と舌状花

もう何度も取り上げているのですが、ネタが無くなってくると取り上げてるのがキク科キク亜科の筒状花のシベの話題。 もう聞き飽きたという方はどうぞスルーしてくださいね ジニア(百日草)はキク科キク亜科の花です。 御多分に漏れず、花弁の一枚一枚を舌状…

赤い莢の中の黒い豆 - ふたつ

ゴンズイ 単に「ゴンズイ」でググると さかなのゴンズイが最初にヒットしますが、こちらはミツバウツギ科の樹木のゴンズイです。 果実は袋果で、果実になる前の子房にすでに2つまたは3つの部屋があって熟すとその部屋の数だけ裂けて中から真っ黒な種子(タネ…

タデ科といえば

タデ科といえば、何を思い浮かべますか? 以下、最近撮った 5種類のタデ科です。 ヤナギタデ 小さいですが、よく見るとけっこう可愛い ヤナギタデにそっくりなのに ボントクタデがあります。 見るだけでは識別できません。 「もっとも簡単な識別法は、葉を噛…

涼しい朝 - 我が家の雑草園

朝晩、涼しくなりました。 副題の「わが家の雑草園」というのはもちろん自宅庭のことです。 ヤブ蚊もほとんどいなくなったので、勝手に生えてきた植物たちを撮ってみました。 ツユクサ イノコヅチ ヒユ科 コミカンソウ 去年近隣の軒下から連れてきて鉢に植え…

水無しでは生きていけない植物たち

生物のほとんどが水無しでは生きていけません。 とくに 以下の水生生物とか水田雑草と呼ばれる類は (´・ω・) ホテイアオイ 「熱帯アメリカ原産の水生植物で、17世紀にブラジルで発見されました。花がきれいなので主に観賞用として、19世紀から20世紀初頭に世…

カヤツリグサ科もいろいろ

きのうのイネ科に続いて、きょうはもっと形に特徴のあるカヤツリグサ科です。 コゴメガヤツリ カヤツリグサ科カヤツリグサ属 よく見るカヤツリグサに似ていますが、「カヤツリグサでは小穂が軸に対して大きな角度でつき、全体がブラシ状の外見を持つのに対し…

イネ科の花は難しい?!

イネ科の花は難しい?! どうせ難しいなら、近くによってつぶさに(粒さに?)観察してみよう(´∀`) Q1. さあ、これな~んだ?? 判るわけないよね"(-""-)" でも、イネでいうとコメのひと粒に当たる小穂(しょうすい)から 黄色い雄しべの葯(花粉が入ったシ…

マメ科の花たち ー 蝶形花について

チョウマメ(バタフライ・ピー) 「タイではอัญชัน (アンチャン)と呼ばれるほか、英語圏ではバタフライピー(Butterfly pea)と呼ばれている。」(wiki 「チョウマメ」) 「青色を発色するデルフィニジン系色素の一種であるテルナチンが含まれており、チョ…

もうすぐ新そばが食べられそうです

8月末に種まきしたソバ、30日しないうちに花が咲きだしました。 それどころか、きょうは種まきから35日ですが、もうけっこう実が付いています! 今年は早い?! 実は、去年は花はよく咲いたのですが、結実する花が少なく、どうしたものかとそば会のたびに話…