亜阿相界 - 京都府立植物園温室

(以下は 2020-12-09 Gooブログに掲載した記事です)

京都府立植物園の観覧温室を (暑かったので?)さ~っと駆け抜けてきました。
以下、あいうえお順で。

亜阿相界(アアソウカイ)

ネット上の植物質問掲示板の常連回答者の方に「亜阿相界」というかたがおられ、「面白い、ちょっとふざけたハンドル名だな~」と思っていたのですが、だれかが「亜阿相界さんの名前の由来は?」って尋ねたことがあって、そういう名前の木が実際にありそれにちなんでつけた旨のことをおっしゃってました。
一度実物を見てみたいと思ってましたが、ようやくご対面できました \(^o^)/
マダガスカル原産の木で、高さ8mを超える木になるそうです。

針のような棘について、樹名板に説明がありました↓




亜阿相界の名前ですが wiki にも由来が書いてあります。
「和名のアアソウカイ(亜阿相界)は、原産地のマダガスカルが、アジア(亜細亜)とアフリカ(阿弗利加)の境界であることに由来する。小説家でサボテン研究家の龍胆寺雄命名した。」
キョウチクトウ科で、白い花をつけるそうですが、一度見てみたいものです。




イクソラ 'サマー・フレッシュ'

アカネ科サンタンカ属。


室内用の観賞用花木として知られるサンタンカの園芸品種。




ウナズキヒメフヨウ

学名:Malvaviscus arboreus var. mexicanus
マルバビスクス
「ウナズキヒメフヨウはヒメフヨウの変種と言われています。もともとのヒメフヨウは花が上向きですが、ウナズキヒメフヨウの花は生長するに従い、だんだん下向きになります。この様子を「うなずき」と呼んでいます。」(FlowerPark Kagoshima 花図鑑「
ウナズキヒメフヨウ」より)



「花はずっとつぼみのままで、花びらが開くことはありません。このためスリーピング・ハイビスカス(眠ったハイビスカス)とも呼ばれています。花びらの基部がめしべに巻き付き、開かない構造になっています。」(同上)




フウリンブッソウゲ (フヨウ属関連で)

「ブッソウゲ」は ハイビスカスのことで、広義のハイビスカス全般を指すこともありますが、フウリンブッソウゲは 狭義のブッソウゲ(仏桑花、Hibiscus rosa-sinensis, rose of China, Chinese hibiscus)の近縁種という位置づけになります。



どこがどうなって風鈴なのかよくわからないですが、wikiによれば以下のようです。
「大型の5弁花には細く深い切れ込みがあり、後ろに反っている。花柄は風鈴のように下に長く伸び、先端付近に筒状の雄蕊がついている。」(wiki 「ブッソウゲ」)




シーマニア

かつてシーマニア属に分類されていたことから、今でもその旧属名で呼ばれます。
現在は イワタバコ科グロキシニア属 とのことです。



独特の花を咲かせています。
「花冠の先端は小さく5裂し、やや反り返り、内側は黄色で小さな斑点があります。」


いわく「まるで金魚が口を開けているようなかわいらしさです。」(あいあいパーク「シーマニアの育て方」)




フクシア 'ラ・フランス'

フクシアの中でも ブッシュタイプの八重咲き大輪の La France(ラ・フランス)は 開花がすすんでいくにしたがって、花弁の色が変化していくそうです。




ヘンケリア 'ムーニー × ワルケリ'

以下の2品種をかけ合わせて作られたものらしいということしか分かりませんでした。
 Henckelia moonii (Gardner)DJMiddleton&Mich.Möller
 Henckelia walkerae (Gardner)DJMiddleton&Mich.Möller








 

 

 

 

 

 

訂正・あれはヒマラヤ杉でした - 京都府立植物園


(以下は 2020-12-28 Gooブログに掲載した記事です)

京都府立植物園の針葉樹林に、樹名板がなく名前の分からなかった背の高い木がありました。

(場所は ↓ ここです)

掲示板にここに掲載する写真を添えてレバノンスギレバノン杉、Cedrus libani)と教えてもらったんですが、今朝、その掲示板でお世話になっている方からコメントいただいて
「ヒマラヤスギってことはないでしょうか?この2種は違いがよく分かりませんが、京都府立植物園にはどちらもあるようで、3年前の台風でかなりダメージを受けたようですね。観察した方のブログではこの木をヒマラヤスギとしていました。」
と教えていただきました。
たしかに
レバノンスギは樹名板がついているらしいです。」
ということですし、上の園内マップを見ても 「レバノンスギ」と書いてある森と 私が 赤の矢印で示したこの木のあった場所は 小径を挟んで反対側になります。
そういうわけで、この木はヒマラヤスギに訂正します。
そそっかしくて申し訳ございません m(_ _)m




ヒマラヤスギとレバノンスギは、ともにマツ科ヒマラヤスギ属の針葉樹です。
スギではなくマツの仲間で、特大の松ぼっくりを実らせる。熟して落下すると、バラの花のような形をしていることから「シーダーローズ」と呼ばれている。(森と水の郷あきた「樹木シリーズ101 ヒマラヤスギ」)



(果実は)熟すと、芯から鱗片が外れ、パラパラと散ってゆき、最後にバラのような形の先端部だけがポロッと落ちる。(同上)



その姿がバラの花のように見えることから、「シーダーローズ」と呼ばれている。 クリスマスリースや森のクラフトなどに利用される。(同上)



シーダーローズを拾う適期は 「12月~1月」(同上)だそうです \(^o^)/



これは(同上)記事のスクリーンショットですが、台風で飛ばされる前まではこのように樹名板があったそうです。




最初に間違えた、ヒマラヤスギの仲間のレバノンスギレバノンの国旗および国章のデザインにも用いられています。



絶滅寸前のレバノン
レバノン、シリアなどの高地が原産。高さは40 mほど。古代においては中近東一帯に広く自生していたが伐採利用が大規模に進んだ結果、レバノンスギの森は消滅し現在においてはレバノン等のごく一部の地域に小規模に残存するのみとなり、保護扱いされている。(同上)

以前、レバノンのアンジャル遺跡を訪れたことがありました。そのとき撮ったスナップです。

2003年7月。


このときは レバノン杉を認識してませんでしたので、ただ この地方独特の松や杉の木がある、くらいしか関心持ってませんでした。


wikiにもあったように、「レバノン、シリアなどの高地が原産」で、私もシリアの地中海沿岸から大地溝帯に向かう途中の山で レバノン杉の松ぼっくりをお土産に持ってきたのですが、ずいぶん昔のことなので どこかへ終い忘れてしまいました (´v_v`)

これは RaktenBlog ciao-chie.さんの「 巨大レバノン杉☆ (8)」よりお借りしました。独特の形をした松ぼっくりです。




〔おまけ〕ふたたび京都府立植物園・針葉樹の森から 一枚ずつ

ジュラシック・ツリー(ウォレマイ・パイン)



ストローブマツ



タイワンスギ



ユサン(油杉)



ヒメバラモミ


モミ


ウンナンマツ


ヨーロッパアカマツ


トガサワラ


ショウナンボク

 

 

 

 

 

トンビにご用心!‐ 京都府立植物園


(以下は2020-12-07 Gooブログに投稿した記事です)

日本で一番最初の公立植物園ということで、京都府立植物園には 背の高い木が多いです。
これは 正門を入ってすぐのところにあった、赤い実を付けていたサンシュユの木です。この木はそれほど背は高くないのですが、それでも実を大写しはできないくらいの高さがありました。



空を見上げてると、猛禽類が飛んでいます。
ピーヒョロと鳴きながら、けっこう低空を気持ちよさそうに飛んでいます。トンビだと思いました。



後で「京都府立植物園 トンビ」でググって分かったのですが、植物園と横の鴨川上空には トンビが旋回していて、弁当を横取りするというのです(´∀`)



まあ、望遠レンズ持ってなく、トンビの大写しの写真も撮れなかったので、その話は 良く通われる鳥好きのかたにお譲りするとして・・・

珍しい木にも沢山出会えました。たとえばこれは 樹名板によると「ノニレ」という木です。



木の名前が分かるといろいろ記事を漁ることができます。以下は京都植物園のこのノニレについて書かれた記事の一節です。
「ノニレはハルニレと同じく、春に花を咲かせる。植物園を巡ると、アキニレは結構植えられているがハルニレは少ない。ノニレはもっと少ない。別名をマンシュウニレとも言い、朝鮮・中国東北部に多く分布する。日本では北海道・東北で見かけるが、植栽されたものかも知れない。
 学名はUlmus pumila Lで、ニレ科ニレ属の落葉高木である。満州地方原産。」(季節の木「ノニレ (2008.3.10)」より)



枯れたようになっている背の高い木は、たぶん、愛知県緑化センターにもあるニワウルシ(別名:神樹)でしょう。
白いのは果実だと思います。



その木の下に(手前に)サザンカが咲いていました。



花をのぞき込むと ハエみたいな全身黒の虫が 雄しべの中に潜んで じっとして動きません。
サザンカの蜜は豊富なので 蜜に溺れてしまったのではないかと心配になってきます(←冗談です)




ふたたび 背の高い木が目に入ります。



これは カツラ ですね。今はもう葉が落ちちゃってますが、ハート形の可愛い葉をつける木ですね



植物生態園を抜け、針葉樹の森へむかうと、オオカナメモチの向こうに こんな巨木がトーテンポーっと立っています(笑)

ベナンバオバブの木を見たときも感動しましたが・・・


日本に自生している木とは全然趣が違います。


枝が伐採されていて 中が見えるのですが、マツ科のようなジンを多く含む木のようです。


葉はこんなふうで、マツというより モミに近い?のかな (←よく分かりません)


たいていの木には 樹名板があるのですが、この木については ちょっと見た限りでは 見当たりませんでした。
もし お名前が分かったら お教えくだされば幸いですm(_ _)m



ヒトと針葉樹の高さ比較 (´v_v`)



もちろん 紅葉したメタセコイアもあります。


見上げてばかりで、首が疲れますが、今が一番見頃です (^^♪

 

 

 

 

 

イロハモミジかオオモミジか - 京都のもみじ

(以下は 2020-12-06 Gooブログに掲載した記事です)

もみじ系のカエデのうち、太平洋岸に多い イロハモミジとオオモミジ。
この2種類の判別は 翼果を調べると 素人でも判別できることを、きょうは 京都のもみじで、再度確認してみます。

題して「イロハモミジか、オオモミジか ‐ 翼果でルンルン区別」です (^^♪


0951 (← 撮った時刻で 個体番号の代わりとします。 このばあい、 撮影時刻 9:51の個体ということです)

嵯峨野の竹林前のもみじです。



朝一番に撮ったもみじです。この時点では 翼果がついてないので、翼果による判別をしていません。



1000

嵯峨野の祇王寺に向かう道沿いのもみじです。ここで 翼果の付いているカエデに出会いました。



カエデの翼果には2種類あり、翼を左右水平方向に出しているのが イロハモミジ、この個体のように イロハの「ハ」の字のように翼を垂らしているのが オオモミジということです。



1007

少し離れたところにあったもみじです。残念ながら 翼果が付いていません。
ただ、直前の個体1000 と葉がとてもよく似ているので、やはり オオモミジ ではないかという推定です。



1016

祇王寺のモミジです。とても背が高いので、空を覆う紅葉を楽しむばかりです。



赤とオレンジのグラデーションが奥行きを作り出しています。


1021

翼果が観察できないので 判別できませんが、なんとなくイロハモミジのような模様です (^^)/



1053

祇王寺を出て バス停へ向かいます。その途中にある清凉寺(嵯峨釈迦堂)の土塀のもみじです。



下のほうにある翼果を確認しました。
翼は 先ほどのオオモミジの翼のように 「ハ」の字でなく 横に水平に出ています。言うならば、イロハの「イ」の字に近いです。こういうのは イロハモミジ です。




つづきに、少しオレンジ色のモミジがありました。



これも翼果が下のほうで確認できました。やはり 「ハ」の字より 「イ」の字に近いようなので、イロハモミジ と判定しました。



1248 ここからは 京都府立植物園のもみじです

なつみかんさんのblogでお馴染みの(^^)/ 京都府立植物園にやってきました。
京都府立植物園は日本ではじめてつくられた公立植物園ということで、さすがに 樹齢が古そうな背の高い木がいっぱいあります。


1250

植物生態園のカエデです。
大きな望遠レンズを持った人たちが手持ちで撮影されていましたが、その方向を見ると 小鳥がかなり下のほうの枝に来ていました。





私は 望遠もってないので、最初の予定通り 翼果の観察です (´v_v`)
この翼果は イロハの「イ」ですから、イロハモミジ(イロハカエデ)ですね、きっと (^^♪




1302

植物生態園をさらに進みます。たくさんのカエデに出会いました。半分くらい 翼果を確認できます。


この木はまじかに 葉と翼果を観察できました。画像は 翼果の翼がよく分からないですが、翼は水平で イロハでいえば「イ」の字のほうです。イロハモミジのほうです。
イロハモミジの葉は ギザギザが重鋸歯といって 鋸歯に大小があり大きい鋸歯の内側に小さい鋸歯が付いているような複雑なほうです。(反対に オオモミジの鋸歯は 単鋸歯といって 同じ大きさの切れ目が単調に入っています)



1321

半木神社(なからぎじんじゃ)のほうへ向かう途中にも モミジが植わっていました。


翼果はこんな風に「ハ」の字ですから、これは オオモミジですね。


先ほども触れたように オオモミジの葉の縁のギザギザは「単鋸歯」といって、単調です。切り絵で作りやすい鋸歯ですね(^_-)-☆



1323

すぐ近くのもみじです。


翼果は「ハ」の字、ということは オオモミジ ですね



その葉です。切り絵で描きやすい「単鋸歯」のほうですね


1326

最後に、ひとつ、応用問題を。



このモミジの翼果は 水平の翼が出ているように見えます。

しかし、この木には 樹名板があり そこには 「オオモミジ」とはっきり書いてあります。

まあ、同じ木に こういう典型的な「ハの字」の翼果も付いているので、 オオモミジなんでしょうね。
ただ、翼果だけに頼った判別法では ときに間違うこともある、ということです。


1332

ほんとうに 最後に最後、樹名板付きの イロハモミジです。



イロハモミジの紅葉です。


イロハモミジの翼果です。イロハの「イ」の字形です。


イロハモミジの葉です。鋸歯は複雑なほうの「重鋸歯」です。

この日は 午前 祇王寺へ、午後 植物園へ行きました。万歩計を見たら 15,700歩いていました \(^o^)/


 

 

 

 

 

東本願寺Now!


(以下は、2020-12-05 Gooブログに掲載した記事です)
東本願寺に納骨にやってきました。この春、享年99で亡くなった義母のです。
 
 

生まれて初めて東本願寺に来ましたが、重要文化財の建物があっちにもこっちにも。
 
 

本堂の屋根を葺き替えたときに とった鬼瓦の拓本だそうです。
 


(以上、ホテルからスマホで初めての投稿でした)